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失業保険は自己都合だといつからもらえる?受給開始までの流れと日数

自己都合で会社を辞めると、失業保険(雇用保険の基本手当)はいつから受け取れるのでしょうか。「辞めたいけれど、しばらく収入が途絶えるのが不安」という方にとって、給付がいつ・いくら入るかは退職を決めるうえで欠かせない情報です。

自己都合退職の場合、申請してすぐに振り込まれるわけではなく、「待期期間」と「給付制限期間」を経てから受給が始まります。2025年4月の制度改正で給付制限が短縮された点も、知っておくと見通しが立てやすくなります。

この記事では、自己都合退職の失業保険について、受給の条件、申請から受給開始までの時系列、おおよその金額、そして退職代行を使った場合に受給条件が変わるのかまで、最新の制度に沿って整理します。お金の不安を一つずつ減らしていきましょう。

まず押さえたいポイント

自己都合退職では、ハローワークでの申請後、7日間の待期期間と、原則1か月(2025年3月31日以前の退職は原則2か月)の給付制限期間を経てから基本手当の支給が始まります。受給には離職票などの書類が必要で、これは退職代行を使った場合でも変わりません。

目次

自己都合退職で失業保険を受け取れる条件は?

自己都合退職でも失業保険(基本手当)は受け取れますが、受給にはいくつかの条件があります。中心となるのは「被保険者期間」と「働く意思・能力があること」の二つです。

失業保険とは、離職した方が安定した生活を送りながら再就職を目指すために支給される、雇用保険の給付です。自己都合退職の場合、原則として離職日以前の2年間に、被保険者期間が通算12か月以上あることが必要です。あわせて、就職しようとする意思と、いつでも働ける状態であり、求職活動をしていることも条件になります。

逆に言えば、病気や妊娠などですぐに働けない場合や、就職するつもりがない場合は、原則として受給できません。ただし、すぐに働けない事情があるときは、受給期間の延長を申請できる場合があります。

受給の主な条件(自己都合の場合)
  • 離職日以前2年間に被保険者期間が通算12か月以上ある
  • 就職しようとする意思があり、いつでも働ける状態である
  • 求職活動をしているが、まだ就職していない

自己都合だと失業保険はいつからもらえる?受給開始までの時系列

結論から言うと、自己都合退職では「申請 → 7日間の待期 → 給付制限期間(原則1か月)→ 支給開始」という流れになります。申請してすぐにお金が入るわけではない点に注意が必要です。

大切なのは、給付制限期間が2025年4月の改正で変わったことです。退職日が2025年4月1日以降の場合は原則1か月、2025年3月31日以前の場合は原則2か月の給付制限が設けられます。なお、退職日からさかのぼって5年間のうちに2回以上、正当な理由なく自己都合退職している場合は、給付制限が3か月になります。

7
申請後の待期期間
1か月
給付制限(2025年4月以降の退職)
4
原則の失業認定の間隔
STEP
ハローワークで求職申込み・受給手続き

離職票などの必要書類を持って、住所地を管轄するハローワークで求職の申込みと受給手続きを行います。この日に受給資格が決まります。

STEP
7日間の待期期間

受給資格が決まった日から、失業の状態が通算して7日間経過するまでが待期期間です。この間は基本手当は支給されません。自己都合・会社都合を問わず共通の期間です。

STEP
給付制限期間(原則1か月)

正当な理由のない自己都合退職では、待期の後に給付制限期間があります。退職日が2025年4月1日以降なら原則1か月です。この期間は支給されませんが、求職活動は進められます。

STEP
失業認定を受けて支給開始

給付制限期間が経過した後の認定日から支給が始まります。以降は原則4週間に1回の失業認定日に来所し、失業の状態が認定されると、その分が口座に振り込まれます。

給付制限期間中は支給がない一方で、求職活動はできます。再就職が早く決まると、条件を満たせば再就職手当の対象になる場合があります。

正直、辞めてから最初の数か月、生活費が回るか不安なんです…。すぐにはお金が入らないんですよね?

その不安、とても大切な視点です。自己都合だと待期と給付制限を経てからの支給になるので、最初の生活費は手元の貯金などで備えておくと安心ですよ。早めの申請が見通しを立てる第一歩です。

失業保険はいくらもらえる?金額の目安

失業保険でもらえる金額は、退職前の給与をもとに計算されるため人によって異なりますが、おおよその目安は知っておけます。一般的に、退職前の給与の50〜80%程度が基本手当の水準です。

厚生労働省が示すおおよその目安では、退職前の給与が月額20万円程度の場合で支給額は月額13.9万円程度、月額30万円程度の場合で支給額は月額17.3万円程度とされています(いずれも一般的なケースの概算で、年齢や賃金により給付率は45〜80%の範囲で変わります)。正確な金額は、離職票にもとづいてハローワークが計算します。

ここがポイント

基本手当には上限額と下限額があり、給付率は賃金が低い人ほど高くなる仕組みです。正確な額は申請時にハローワークで確認できます。

何日分もらえるか(所定給付日数)は、被保険者であった期間や年齢、離職理由によって決まります。自己都合退職は、倒産・解雇などの会社都合に比べて日数が手厚くならない点も、あわせて知っておくと計画が立てやすくなります。

申請に必要な書類は?離職票が届かないときの対処

失業保険の申請には、会社から交付される「離職票」が欠かせません。これがないと手続きが始められないため、退職後は離職票が届くかどうかを必ず確認しておきましょう。

申請時の主な持ち物は、離職票(1・2)、マイナンバーが確認できる書類、運転免許証などの本人確認書類、写真、本人名義の預金通帳またはキャッシュカードです。離職票は、退職後に会社が手続きをし、ハローワークが発行して会社経由で本人に届きます。

申請時の主な持ち物
  • 離職票-1、離職票-2
  • マイナンバー確認書類(マイナンバーカードなど)
  • 本人確認書類(運転免許証など)
  • 写真、本人名義の通帳またはキャッシュカード
離職日の翌々日から10日を過ぎても離職票が届かない場合は、まず会社に処理状況を確認してください。それでも届かないときは、退職を証明する書類などを持って、住所地を管轄するハローワークへ早めに相談しましょう。

手続きって難しそうで…。離職票って、自分で何か特別なお願いをしないといけないんでしょうか?

実は、離職票は退職すると会社が手続きをして発行されるのが基本です。希望は伝えておくと確実です。届いたら早めにハローワークへ行くと、その分受給開始も早まりますよ。

退職代行を使うと失業保険はもらえなくなる?

結論として、退職代行を使ったかどうかで失業保険の受給条件は変わりません。受給の可否を決めるのは、被保険者期間や離職理由であり、「誰が退職の意思を伝えたか」ではないためです。

退職代行とは、本人に代わって会社へ退職の意思を伝えるサービスです。退職代行を利用しても、離職票は通常どおり会社から発行され、ハローワークでの申請の流れも、待期・給付制限のスケジュールも同じです。退職代行を使ったから失業保険がもらえなくなる、ということは基本的にありません。

退職代行を利用する場合に大切なのは、離職票の発行を会社にきちんと依頼してもらうことです。多くのサービスでは、退職の意思とあわせて離職票などの必要書類の交付希望を会社に伝えてくれます。申し込み前に、離職票の発行依頼まで対応してもらえるかを確認しておくと安心です。

退職代行の費用はどれくらい?

退職代行の費用は、サービスの種類や対応範囲によって変わります。民間型・労働組合型・弁護士型ではできることが異なるため、金額だけでなく「何を任せたいか」で選ぶことが大切です。

  • 民間型:会社への連絡・伝達が中心
  • 労働組合型:退職日や有給消化などの交渉に対応できる場合がある
  • 弁護士型:未払い賃金や損害賠償など法的トラブルも相談しやすい

※料金や対応範囲は変更されることがあるため、最新情報は各公式サイトで確認してください。

手元の資金が不安で退職をためらっている場合は、後払いに対応した退職代行を選択肢にする方法もあります。費用の支払いを後にできれば、退職時の負担を抑えながら手続きを進めやすくなります。対応範囲や支払い条件はサービスにより異なるため、無料相談で確認するとよいでしょう。

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受給までの空白期間に備えておきたいこと

自己都合退職では、申請から実際の支給開始までに一定の期間があるため、その間の生活費をどう備えるかが大切です。あらかじめ準備しておくと、安心して再就職活動に集中できます。

具体的には、待期と給付制限の分の生活費を貯金などで見込んでおく、退職前に支給の見通しを立てておく、といった準備が役立ちます。また、退職後は健康保険や年金、住民税の手続きも発生します。国民健康保険には軽減措置が受けられる場合もあるため、市区町村の窓口で確認しておくと負担を抑えやすくなります。

給付開始までの見通しが立つと、「お金が不安で辞められない」という気持ちは和らぎます。まずは自分の被保険者期間と退職日を確認し、受給スケジュールを把握することから始めましょう。

よくある質問

自己都合退職だと失業保険はいつから支給されますか?

ハローワークでの申請後、7日間の待期期間と、給付制限期間(退職日が2025年4月1日以降は原則1か月、3月31日以前は原則2か月)を経てから支給が始まります。5年間で2回以上の自己都合退職の場合は給付制限が3か月になります。

失業保険はいくらくらいもらえますか?

退職前の給与の50〜80%程度が目安です。厚生労働省の概算では、月給20万円程度で支給額は月13.9万円程度、月給30万円程度で月17.3万円程度とされています。正確な額は離職票にもとづきハローワークが計算します。

退職代行を使うと失業保険はもらえなくなりますか?

退職代行を使ったかどうかで受給条件は変わりません。受給の可否は被保険者期間や離職理由で判断されます。離職票も通常どおり会社から発行されるため、申請の流れも同じです。離職票の発行依頼に対応してもらえるかは事前に確認しておくと安心です。

給付制限期間中にアルバイトをしてもいいですか?

給付制限期間中のアルバイト・パートが認められる場合がありますが、働き方や日数によって扱いが異なり、失業認定申告書への記載が必要です。判断に迷うときは、事前に管轄のハローワークへ確認することをおすすめします。

出典:厚生労働省「Q&A~労働者の皆様へ(基本手当、再就職手当)」/厚生労働省「令和6年雇用保険制度改正(令和7年4月1日施行分)について」ほか。制度内容は変更される場合があるため、最新情報は厚生労働省・ハローワークの公式情報でご確認ください。

ご利用にあたって 本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、法的助言ではありません。失業保険の受給可否や金額、手続きの詳細は個別の事情により異なります。正確な内容は、住所地を管轄するハローワークや厚生労働省の公式情報でご確認ください。記載内容は執筆時点の情報に基づきます。
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ゆう|「辞め方のトリセツ」編集長
退職前後の不安・手続き・相談先を整理する情報メディア運営者
「辞めたいけど言えない」と立ち止まった経験から、このサイトを始めました。弁護士・社会保険労務士ではありませんが、厚生労働省・e-Gov法令検索などの公的情報、専門家の公開情報、各サービスの公式情報を確認しながら、退職に悩む人が自分の状況を整理しやすいように発信しています。
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