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休職中に退職したいときの流れと注意点|伝え方と相談先

休職している間に、「このまま会社に戻れる気がしない」「いっそ辞めてしまいたい」と感じることは、決してめずらしいことではありません。体や心を休めるために取ったはずの休職期間に、かえって退職のことで頭がいっぱいになってしまう。そんな状態は、あなたが弱いからでも、わがままだからでもありません。

ただ、休職中の退職は、通常の退職とは少し違う注意点があります。傷病手当金や健康保険、退職を伝えるタイミングなど、知らないままだと「もっと早く確認しておけばよかった」となりやすいポイントがいくつかあります。

この記事では、休職中に退職したいと思ったときの基本的な流れ、退職を伝える方法、お金まわりで確認しておきたいこと、そして自分で動くのがつらいときの相談先までを、できるだけ中立に整理します。焦って結論を出す必要はありません。一緒に、ひとつずつ確認していきましょう。

目次

休職中に「辞めたい」と感じるのは、なぜ自然なことなのか

休職に入ると、職場から物理的に距離ができます。これまで当たり前に耐えていた環境から離れたことで、「あの働き方には戻れない」と気づくことがあります。これは逃げではなく、むしろ自分の状態を客観的に見られるようになったサインとも言えます。

また、復職のことを考えると症状がぶり返す、職場のことを思い出すと動悸がする、という場合もあります。心や体が「戻りたくない」と反応しているとき、無理に気持ちを押し込めると、かえって回復が遠のくこともあります。

休職中に退職を考えること自体は、特別なことでも責められることでもありません。大切なのは、勢いだけで決めず、お金や手続きの面も確認したうえで、自分が納得できる選び方をすることです。

そもそも、休職中に退職することはできるの?

結論からお伝えすると、休職中でも退職することは基本的に可能です。休職は「在籍したまま仕事を休んでいる状態」であり、退職の権利そのものがなくなるわけではありません。

期間の定めのない雇用の場合、法律上は退職の意思を伝えてから一定期間が経過すれば退職できると考えられています。具体的な日数や手続きは、就業規則や雇用契約によっても変わるため、まずは自分の会社のルールを確認しておくと安心です。

在籍
休職は退職と別の扱い
14
退職申し入れ後の目安
書面OK
記録に残る伝え方

退職の意思表示については、民法でも定めがあります。気になる場合は、一次情報を確認しておくとより安心です。

参考:民法第627条(e-Gov法令検索)

休職中に退職するときの基本的な流れ

休職中の退職も、流れ自体は通常の退職と大きくは変わりません。ただし、体調を最優先にしながら、無理のないペースで進めることが大切です。

STEP
就業規則と自分の状況を確認する

退職を伝える方法や必要な手続き、休職期間の扱いなどは会社ごとに違います。手元に就業規則があれば、退職に関する項目を確認しておきましょう。

STEP
退職の意思を伝える

直接会って伝えるのがつらい場合は、電話や書面、メールで意思を伝える方法もあります。記録に残る形にしておくと、後のやり取りで安心です。

STEP
退職届を提出する

会社の指示に従って退職届を提出します。郵送で対応してもらえる場合もあるため、出社が難しいときは相談してみましょう。

STEP
必要書類と返却物を確認する

離職票、源泉徴収票、健康保険資格喪失証明書などを受け取り、貸与品を返却します。多くは郵送でやり取りできます。

休職中で会社に行けていないのに、退職を伝えるためにわざわざ出社しないといけないんでしょうか…。それだけで気が重くて。

その不安、よく分かります。多くの場合、退職届の郵送や書類のやり取りで対応してもらえることがあります。出社が難しいときは、まずその点を会社に確認してみると、気持ちが少し軽くなるかもしれません。

休職中の退職で、特に気をつけたいお金のこと

休職中の退職では、通常の退職に加えて「お金まわり」で確認しておきたい点があります。とくに傷病手当金を受け取っている場合は、退職のタイミングで扱いが変わることがあるため、事前の確認が大切です。

休職中の退職で確認しておきたいこと
  • 傷病手当金を受給中の場合、退職後も継続して受け取れる条件を満たしているか
  • 健康保険の切り替え(任意継続・国民健康保険・家族の扶養など)をどうするか
  • 年金や住民税の支払い方法がどう変わるか
  • 有給休暇の残日数と、退職前に消化できるか
  • 離職後に失業保険を受けられる条件や時期
傷病手当金は、退職後も一定の条件を満たせば受給を継続できる場合があります。ただし条件は個別の状況によって異なるため、自己判断せず、加入している健康保険組合や協会けんぽ、年金事務所などに確認しておくと安心です。

傷病手当金をもらっている途中で辞めたら、お金が止まっちゃうんじゃないかって、それが怖くて踏み切れないんです。

とても大事な視点ですね。退職後も条件を満たせば継続して受け取れるケースがあります。ただ、これは人によって状況が違うので、辞める前に保険者(協会けんぽや健康保険組合)に確認しておくのが安心です。順番を間違えないことがポイントになります。

伝えるのがつらいとき、どんな選択肢があるか

休職中の退職でいちばん負担になりやすいのが、「会社に退職を伝える」という場面です。体調がすぐれないときに、上司と連絡を取り合うこと自体が大きなストレスになることもあります。伝え方には、大きく分けて次のような選択肢があります。

自分で伝える

電話・メール・書面などで、自分のペースで意思を伝える方法。費用はかからず、内容を自分でコントロールできます。一方で、会社とのやり取りが続くことが負担になる場合もあります。

VS

第三者に相談・依頼する

公的な相談窓口に頼る、または退職代行などのサービスを使う方法。会社と直接やり取りしたくないときの手段になります。サービスの種類によって対応できる範囲が変わります。

まず検討したいのが、自分で伝える方法です。出社せずに、電話や郵送、メールでも退職の意思を伝えることはできます。記録に残る形にしておくと、後から「言った・言わない」で困ることを防げます。

会社とのやり取りに不安がある、ハラスメントなどのトラブルが背景にある、という場合には、公的な相談窓口を利用するのも選択肢です。労働条件や職場のトラブルについては、労働基準監督署や総合労働相談コーナーなどに相談できる場合があります。心や体の不調が続いているときは、主治医や、地域の心の相談窓口に頼ることも、大切な選択肢のひとつです。

自分で会社とやり取りするのが難しいときの選択肢

「どうしても会社と連絡を取りたくない」「上司の声を聞くだけで体調が悪くなる」という場合には、退職代行というサービスを使う方法もあります。これは唯一の正解ではなく、自分で伝えるのが難しいときに使える手段のひとつとして知っておくと選択肢が広がります。

退職代行には種類があり、できることが異なります。とくに「交渉ができるかどうか」は種別によって変わるため、ここは正しく押さえておきたいポイントです。

民間型

会社への退職意思の連絡・伝達を中心に行います。退職日や有給消化などの交渉はできません。連絡・伝達

労働組合型

団体交渉権にもとづき、退職日や有給消化などの交渉に対応できる場合があります。交渉対応

弁護士型

交渉に加え、未払い賃金や損害賠償など法的トラブルの相談・対応も可能です。法的対応

公的な相談窓口

労働条件やハラスメントなどについて、公的機関に相談できる場合があります。

休職中の退職では、傷病手当金の継続や有給消化など、確認しておきたい点が出てくることがあります。こうしたやり取りまで任せたい場合は、交渉に対応できる労働組合型や弁護士型が候補になります。一方で、連絡の代行だけで十分という場合は民間型も選択肢です。「何を任せたいか」で選ぶと、後悔しにくくなります。

退職代行の費用はどれくらい?

退職代行の費用は、サービスの種類や対応範囲によって変わります。民間型・労働組合型・弁護士型ではできることが異なるため、金額だけでなく「何を任せたいか」で選ぶことが大切です。

  • 民間型:会社への連絡・伝達が中心
  • 労働組合型:退職日や有給消化などの交渉に対応できる場合がある
  • 弁護士型:未払い賃金や損害賠償など法的トラブルも相談しやすい

※料金や対応範囲は変更されることがあるため、最新情報は各公式サイトで確認してください。

退職代行って、なんだか大げさというか…休職中の自分が使ってもいいものなのか、ちょっと迷ってしまいます。

迷う気持ちも自然なことだと思います。退職代行は「自分で会社と話すのがどうしても難しいとき」に使える手段のひとつで、使うかどうかは人それぞれで大丈夫です。まずは無料相談で状況を整理して、自分に合うか確かめるだけでも十分ですよ。

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退職を決める前に、確認しておきたい注意点

休職中の退職は、進め方を間違えると、後から「順番を変えればよかった」と感じることがあります。勢いで決める前に、次のような点を一度立ち止まって確認しておくと安心です。

確認しておくと安心な点
  • 退職前に消化できる有給休暇が残っていないか
  • 傷病手当金の継続条件を満たしているか
  • 必要書類(離職票など)を確実に受け取れるか
あわてて決めると困りやすい点
  • 退職日の決め方で給付の扱いが変わることがある
  • 健康保険の切り替えを後回しにすると手続きが煩雑になる
  • 体調が不安定なまま今後の生活設計まで決めてしまう

とくに、まだ心や体の調子が落ち着いていないときは、退職そのものを急がず、まず体調を整えることを優先しても構いません。退職は、あなたの回復を妨げるためのものではなく、これからの生活を守るための選択肢のひとつです。

自分に合う進め方を選ぶために

この記事のまとめ

休職中でも退職することは基本的に可能です。まずは就業規則と自分の状況を確認し、出社が難しければ郵送やメールでの対応を相談してみましょう。傷病手当金や健康保険などお金まわりは、辞める前に保険者へ確認しておくと安心です。会社と直接やり取りするのがつらいときは、公的な相談窓口や退職代行も選択肢になります。焦らず、自分が納得できる方法を選んでいきましょう。

進め方に正解はひとつではありません。自分で伝えられそうなら、それがいちばんシンプルです。お金や手続きに不安があるなら公的窓口を、会社と直接やり取りすること自体が難しいなら退職代行を、というように、いまの自分の状態に合わせて選べば大丈夫です。どの方法を選んでも、あなたが自分を守るための選択であることに変わりはありません。

よくある質問

休職中でも退職届は郵送で出せますか?

多くの場合、退職届の郵送に対応してもらえます。会社によって手順が異なるため、まずは郵送で対応可能か確認してみると安心です。控えを残し、記録に残る方法で送ると、後のやり取りで困りにくくなります。

傷病手当金をもらっていますが、退職したら止まりますか?

退職後も一定の条件を満たせば継続して受け取れる場合があります。ただし条件は個別の状況によって異なるため、辞める前に加入している健康保険組合や協会けんぽに確認しておくことをおすすめします。

休職中の退職で、退職代行は使えますか?

休職中でも利用できる場合があります。会社との連絡が難しいときの選択肢のひとつです。ただし、有給消化や退職日の交渉まで任せたい場合は、交渉に対応できる労働組合型や弁護士型かどうかを事前に確認しておくと安心です。

退職の意思は何日前に伝えればよいですか?

期間の定めのない雇用の場合、法律上は退職の意思を伝えてから一定期間の経過で退職できると考えられています。ただし就業規則で別途定めがあることもあるため、自分の会社のルールもあわせて確認しておくとよいでしょう。

出典:民法第627条(e-Gov法令検索)/厚生労働省関連ページ(傷病手当金・労働相談窓口等)ほか

ご利用にあたって 本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、法的助言ではありません。傷病手当金や健康保険などの個別の条件、退職に関する具体的な手続きについては、加入している健康保険組合・年金事務所・弁護士・労働基準監督署などの公的窓口にご相談ください。記載内容は執筆時点の情報に基づきます。
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この記事を書いた人


この記事を書いた人

ゆう|「辞め方のトリセツ」編集長
退職前後の不安・手続き・相談先を整理する情報メディア運営者
「辞めたいけど言えない」と立ち止まった経験から、このサイトを始めました。弁護士・社会保険労務士ではありませんが、厚生労働省・e-Gov法令検索などの公的情報、専門家の公開情報、各サービスの公式情報を確認しながら、退職に悩む人が自分の状況を整理しやすいように発信しています。
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